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ロングテールとネットの情報濃度

このブログを読んでいる方なら、ロングテールモデルはご存知かと思う。

グラフのX軸に商品アイテム、Y軸に売上高を取って、売上高順に左から並べていくと、ちょうどブロントザウルスのような格好になり、売れていない商品は恐竜の尻尾の部分に並んでいくので、この名前がついた。

今までの販売戦略は、恐竜の頭から首の部分に広告宣伝費をかけて売りまくることで、販売コストを抑制していたわけだが、面積で言うと頭から首までと尻尾の部分とでは大きく変わらない。

つまり広告宣伝費等の間接コストが抑制できれば、尻尾の方を売ることも売上高という面では有望である。

ロングテールモデルでの有名な成功例がアマゾン・ドットコムだと言われている。

これを1社でやろうと思うと膨大な商品在庫を置くスペースとそれを捌く物流網が必要であるため、なかなか大変であり、アマゾンも黒字になったのはごくごく最近なのである。

ただ、ロングテールの末尾の方にある商品・サービスでも、必要とする人に届く広告を安価に打てれば売ることができる。そのような広告サービスを提供しているのがgoogleなどの検索サイトなのである。

で、今ぼくが欲しいのは、最低でも日本中、できれば世界中の古本を検索してくれるサービスである。もちろん売っているものだけでいいし、天文学的値段のする稀覯本(「それから」の初版で美本なんて類のもの)は除いてもらってもよい。

例えば、アマゾンをはじめとするネット書店では下記のものが置いているところがない。

 ・『忍者武芸帳 影丸伝4』小学館文庫(1997年)
 ・『Rubyソースコード完全解説 』(2003年)

そんなに古い本ではないが、もう出回っていない。

すでに70年代の新書や文庫は結構見つからないが、世の中にはまだまだあるはず。

その他、CDなどもそれほどマニアックでなくても、もはや80年代になるとほとんどないのだ。浜田省吾なんかでも昔のCDは全然見つからない。

ロングテールというのは、理論的には長さは無限になるが、ぼくの探しているあたりは、例えていうと数mのあたりであろう。オタク手前ぐらいである。ぼくの知っている人でも数km以上先のものを集めたり、知っていたりするマニアやカルトは何人もいるわけで、ロングテールというにはいささか短いと思う次第である。

まあ、ネットの情報濃度(情報量ではなく情報の濃さ)はこの程度なんだろうな。

そう思うのは、以下の2つの実体験があるからである。

・昔、宇多田ヒカルの「First Love」が700万枚売れたとき、一時期ネットやタワーレコードなどの量販店で入手できなかったが、西葛西のジャスコには山積みで置いてあった

・昨年「デスノート」が映画化その他事情のため入手困難になっていたとき(なんとヤフオクでコミックス1冊が千円以上で取引されていた)に、九段下のそれほど大きくない本屋で普通に売っていた。別冊である13巻は、限定版につき全く手に入らなかったのだが、これもふと立ち寄った行徳の西友に在庫があった

こんなもんなんです。情報収集能力と調達力が高ければ、ネットではまだまだ商売できます。

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